2024/12/26 19:43
ビルドをし始めたユーザー様からのリクエストが御座いましたので
コイルの抵抗値 計算機を貼っておきます♪
コイルの抵抗値 計算機を貼っておきます♪
下記、参考までに。

最後に、TARGET RESISTANCE(目標抵抗値)を入力。
これらを入力すると、コイルを何巻すればよいのか表示され、初めてビルドする際や、いつもと違う抵抗値を目標にする場合の目安となります。
・ワイヤーは必ずVAPE専用の物を使用しましょう
・ワイヤーは、数字が大きくなるほど細くなっていきます
・抵抗値を下げて高出力で使用する時は太めのワイヤーを
抵抗値を上げて低出力で使用する時は細めのワイヤーを使用します
・コイルの巻き数を増やすと抵抗値が上がり、減らすと抵抗値は下がります
・最初は25~2ゲージが使い易いと思います※個人主観
・それより太いと硬くて巻きづらく、細いと柔らくて型崩れしやすい
・VAPE用のワイヤーであれば材質、太さに関係なく全ての機種に対応します
・素材はカンタルA1かニクロム80が使い易い
・ニクロム80の方が少し抵抗値が低く、立ち上がりが早い
・SS、ニッケル、チタン等ありますが、温度管理前提なので割合
・更に詳細を知りたい方は下記へ
【メカニカルmod】等へのステップアップも考慮して、
もし、興味がある場合は最後まで頑張ってお読みください。
●ワイヤーの種類
VAPEに使用されるワイヤーは5種類に大別され、それぞれ特徴が異なる。
太さの単位はすべてg(ゲージ)という単位で統一されており、数値が低いほど太く、数値が高いほど細くなっている。
単線の場合は24g〜28g、クラプトンなどのアウターに巻くもので32g〜40gが主流。
Kanthal A-1 (カンタル線)
鉄、クロム、アルミニウムからなる合金で、最もポピュラーなワイヤー。
入手しやすく、巻きやすく、対酸化性に優れ、ドライバーン(コットンを外して通電させ、赤熱化した状態から水につけて急激に冷却する事で、汚れを落とすこと)が可能な為、とても扱いやすいが、温度管理には非対応。
SS (ステンレススチール線)
クロム、ニッケル、カーボンからななる合金で、主に使用される種類はss316、ss317、ss316L、ss317Lなど。
立ち上がりはカンタル線より早い傾向にあり、型崩れしにくくドライバーン、温度管理にも対応。
サビにくさで有名のステンレスだが、高温に熱せられる為意外とサビやすい短所も。
Ni200 (ニッケル線)
ニッケル100%のため、とても柔らかく型崩れしやすい、ドライバーン不可の温度管理専用のワイヤー。
純ニッケルの場合、高温に熱せられると、有毒物質が発生するという結果があり、高性能な温度管理modでのみ使用可能であるが、余程のことがない限り使用することはもう無いであろうワイヤー。
ニッケルアレルギーの人も✘。
Ni80、Ni90 (ニクロム線)
Ni80はニッケル80%クロム20%の合金。
Ni90はニッケル90%クロム10%の合金。
どちらもカンタル線とよく似た性質。多少抵抗値が低く立ち上がりが早い。ニクロム線の場合、高温に熱しても有毒物質が出ない為、ドライバーン可能であるが、融点はカンタル線より低い為、過度なドライバーンは型崩れの原因となる。
一般的に流通しているのはNi80の方であり、立ち上がりが早く、巻き数も稼げることから中上級者に人気。
ニッケルアレルギーの人は一応避けるべき。
Ti (チタン)
チタン100%で柔らかすぎず硬すぎず、巻きやすいが、ドライバーン不可の温度管理専用のワイヤー。
チタンは648℃以上に熱せられると猛毒な酸化チタンが発生する為、高性能な温度管理modでのみ使用可能。
同じく有毒物質の出るNi200に比べ、チタンの方がメリットは多いが、余程なことがない限り使用することは無いであろうワイヤー。
●コイルの種類
コイルにも様々な種類があり、オリジナルのアートコイルを作成する人もいる。
コイル内径は好みによって別れるが、基本的には2.5mm〜3.5mmで、2.5mmがMTL、3mmが最も主流。
内径が小さくなると抵抗値は落ち、
内径が大きくなると抵抗値は上がる。
普通のコイル
ただのワイヤーをただ巻いたもので、全てのコイルの基本となる形。
主に24g〜28gが主流。
パラレルコイル
2本のワイヤーをパラレル(並列)に巻いたコイルで、基本的には同gのワイヤーを使用するが、この限りでは無い。
形が崩れやすく、抵抗値がおよそ半分になる為バッテリーの負荷は増えるが、コイルの接地面が増え、煙量が増えやすい傾向。
主に26g〜28gが使用される。
ツイストコイル
2本の同gのワイヤーを電動ドリルなどを使用して捻ったコイル。
通常より味が濃くなったり、ミストが多くなるメリットはあるが、そこまで大差はなく、ワイヤーの消費は捻って縮む分も考慮すると2倍以上になる為、好みが分かれる。
捻ることで反力が大きくなり、多少巻きにくくはなるが、手軽にちょっと変わったコイルを作成したい人や、これからアートコイルに挑戦する人の初段階。主に26g〜30gが使用される。
クラプトンコイル
コア(芯)となるワイヤーのアウター(外周)に細いワイヤーを巻きつけたコイル。
接地面が増え爆煙となるが決して大味ではなく、表面の細かいワイヤーが熱せられることで、シルキーなミストの立ち上がりが期待される。
ツイストと比べて作成難易度は格段に上がるが、アートコイルには必要不可欠な技術。
体得出来れば様々なコイルに応用可能。
主にコア24g〜28g
アウター32g〜40gが使用される。
フューズドクラプトンコイル
コアとなるワイヤー2本または3本を並列に並べ、そのアウターに細いワイヤーを巻きつけたコイル。
通常のクラプトンコイルよりも、かなり低抵抗となる。
主にコア26g〜28g
アウター32g〜40gが使用される。
エイリアンコイル
フューズドクラプトンコイルと同様に、コアとなるワイヤー2本または3本を並列に並べ、そのアウターに細いワイヤーを巻きつけたコイルだが、エーリアンの場合、1度通常のクラプトンコイルを作成してからコアを引き抜き、全体的に引き伸ばしてウネウネになったワイヤーをアウターに使用する為、アート感漂うコイルとなる。
主にコア26g〜28g
アウター32g〜40gのウネウネワイヤー(元クラプトンコイルのアウター)が使用される。
スタッガードフューズドクラプトン
等間隔に隙間のあいたクラプトン(スペースドクラプトン)2本を隙間を埋めるように束ねたもの。
言うなればクラプトンワイヤー2本をクラプトンにして作成されたコイル。
主にコア28g前後アウター32g〜40gのスペースドクラプトン2本を、アウターに32g〜40g(コアと同g)が使用される。
フラットリボンコイル
きし麺の様に平べったいワイヤーを使用したコイル。
これに通常の細いワイヤーを巻いたものをフラットクラプトン、ツイストしたものをフラットツイストという。
主に3mm×1mm程度。
●オームの法則
V=IR (V=AΩ)
4.2V=8.4A×0.5Ω
バッテリー電圧=電流×抵抗値
A=V÷Ω
8.4A=4.2V÷0.5Ω
電流=バッテリー電圧÷抵抗値
バッテリーは、基本的には3.7Vと記載されているが、満充電時4.2Vまで上昇するため、電圧は常に4.2Vで計算する。
W=VA
40W=4.2V×9.52A
mod出力=バッテリー電圧×電流
A=W÷V
9.52A=40W÷4.2V
VAPEに使用するバッテリーは、必ず
IMR(リチウムマンガン)を使用する。
INR(リチウムニッケル)も使用できない事はないが、安全性などの観点から現在ではIMRが主流。
ICR(リチウムコバルト)は大変危険(爆発しやすく威力も高い)ため、絶対に使用してはならない。
Efest社18650 3000mAh 35A 3.7V(4.2v)
容量(mAh)最大電流(A)定格電圧(V)(最大電圧)
表面記載の35Aは最大電流(瞬間的に流せる最大の電流)であり、この電池の場合の定格電流(安定して出力できる電流)は20A。
最大電流に関して細かい規定はなく、瞬間的にと表記されているだけなので、それが1秒なのか2秒なのか、はたまた0.1秒なのか0.2秒なのか分からない為、必ず定格電流以下で運用する。
Efest社18650 2600mAh 40A 3.7V(4.2v)
この電池の場合の定格電流は25Aである。
同サイズのバッテリーでは基本的に容量と出力電流は反比例する。
容量の大きいものはAが低く、
容量の小さいものはAが高い。
言い換えると、
大容量のものは貯めるのは得意だが、吐き出すのは苦手。
低容量のものは貯めるのは苦手だが、吐き出すのは得意。
VAPEで使用する場合はアトマイザーの抵抗値によってバッテリーを選定する。
大容量=良いバッテリー
と勘違いされがちであるが、重要視されるのはあくまで、定格電流である。
低抵抗なアトマイザー程、高い電流が必要とされる為、容量は少なくなってしまうが、定格電流の高いものを選ぶ。
抵抗値を高めにし、電池への負担を減らす事で大容量バッテリーを選択することで、持ちを良くする事も可能。
前述したオームの法則より、
抵抗値0.2Ωの場合4.2V÷0.2Ω=21A
となり、定格電流20Aの前者のバッテリーでは役不足となる。
抵抗値0.5Ωの場合4.2V÷0.5Ω=8.4A
となり、前者のバッテリーでも運用可能。
2セルmodとは2本のバッテリーを使用したmodで2種類に大別され、
スタック接続(直列)とパラレル接続(並列)がある。
スタック接続はバッテリー2本を直列に接続することで、電圧が2倍になる。
3000mAh 35A 3.7V(4.2v) 定格電流20Aのバッテリーの場合、
3000mAh 35A 7.4V(8.4v) 定格電流20Aとなる。
パラレル接続はバッテリー2本を並列に接続することで、電流と容量が2倍になる。
3000mAh 35A 3.7V(4.2v) 定格電流20Aのバッテリーの場合、
6000mAh 70A 3.7V(4.2v) 定格電流40Aとなる。
スタック接続はフューズドクラプトンなどのいかついワイヤーを使用し、尚且つ巻き数を増やして、高めの抵抗値(0.5Ω以上)のビルドに最適。
仮に0.8Ωでビルドした場合、
8.4V÷0.8Ω=10.5A、VA=88.2Wとなり、定格電流は20A以下なので、
安全マージンを十分に取った上で爆煙を楽しむことが出来る。
立ち上がりが早いのも特徴。
但しあくまでフューズドクラプトンなどの太いワイヤーでビルドした場合においてなので、単線0.8Ωのビルドだと一瞬でコイルが焼切れてしまうので注意。
パラレル接続は単線のパラレルコイルなどの、シンプルかつ低抵抗(0.2Ω以下)のビルドに最適で。
仮に0.2Ωでビルドした場合、
4.2V÷0.2Ω=21A、VA=88.2Wとなり、定格電流は40A以下なので、
安全マージンを十分に取った上で爆煙を楽しむことが出来る。
立ち上がりに関しては通常と変化ない。
しかし逆の場合…
パラレル接続でフューズドクラプトン0.8Ωでビルドの場合は、
4.2V÷0.8Ω=5.25A、VA=22.05Wとなり、フューズドクラプトンでは明らかなパワー不足となり、全然煙が出ないが定格電流は40A以下なので、全く問題はない。
スタック接続でパラレル0.2Ωでビルドの場合は、
8.4V÷0.2Ω=42A、VA=352.8Wとなり、定格電流20A以下に対して42Aと倍以上の電流が流れ、最大値の35Aも優に超えるとんでもない数値になる。
お疲れ様でした!